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農業経験について

私は過去に2年半ほど農業をしていました。

昔から自然は好きでしたが、元々農業をしていたわけではなく、大学卒業後は大手メーカーのエンジニアとして働いていました。

私が農業に興味を持ったのは、「人が食べ物に生かされている」ことを実感したときでした。

今の日本には食べ物がたくさんあります。

スーパーやコンビニに行けば、たくさんの食べ物があり、大きな災害でも起きない限り、なくなることはありません。

しかし、都会に住むほとんどの人は、毎日自分たちが食べているものがどのようにできているかを知りません。 私もそんな一人でした。

毎日当たり前のように食べているお米や野菜がどうやってできているのか、自分の血や肉、骨になる食べ物についてちゃんと知りたい。そんな思いから農業をやりたいと思うようになりました。

その後、農業について様々なことを調べた末、徳島で肥料や農薬を一切使わずにお米や野菜を栽培している農業法人で働くことにしました。

農作業風景

 

実際、その農園で働いてみて一番驚いたのは、野菜の美味しさでした。

採れたての新鮮さだけでなく、普通のスーパーなどでは売っていない、肥料や農薬を全く使っていない野菜だったので、毎日美味しい野菜を食べられることにとても幸せを感じていました。(慣れない肉体労働だったので、最初のうちはかなり大変でした…)

しかし、それから数ヶ月が経ち、一つの問題が見えてきました。

それは販売の問題でした。

スーパーなどで売られている野菜はだいたい同じ大きさや形ですが、肥料や農薬を使わない自然栽培の野菜は大きさや形、色に差が出るようになり、農協や普通のスーバーに卸すことはできません。

また、農薬や肥料を使わない分、手間がかかり、通常の野菜よりも値段が高くなりがちです。

形がバラバラの人参が横一列に並んでいる

一生懸命働いてせっかく美味しい野菜を作っても、売れずに廃棄せざるを得ない現状があったのです。

そんな中で出会ったのが、ITでした。